ブラジル・ロンドニア州で近年産出したトラピッチェアメシストです。
トラピッチェとは、結晶の成長過程で不純物が入り込み、車輪のスポークのような放射状の模様が形成されたものです。その形状がサトウキビを搾る農機具の歯車に似ていることから、スペイン語の trapicho （歯車）にちなんで名付けられています。
このトラピッチェ構造は、アメシストだけではなくエメラルドやコランダムの六角柱結晶にも存在します。いずれも希少なものであり、薄くスライスされて高値で流通しています。
半透明のダークパープルのアメシストです。底面には六条のトラピッチェ模様がくっきりと現れています。光源にかざして見ると、トラピッチェ模様の部分は透明度が高く、発色の美しい紫色となっていることがわかります。スライスではなくポイント形状のまま研磨されていますので、トラピッチェ構造の立体的な成り立ちを観察することができます。
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| 石の詳細 |
トラピッチェアメシスト（ブラジル産）
Rondonia, Brazil 50×40×32mm 56.2g |
